匠
茶師手火入れ茶
味を引き出す三の技
盛り火moribi
100°Cに温められた焙炉の中央にお茶を盛ります。盛り火は乾燥させながら茶葉温度の上昇を促す操作で、よく撹拌しながら均一に温度を上げていきます。茶葉が焦げないように粉を中に包み込み、全体を切り返すように細心の注意を払います。
工程時間:30分
摺り火suribi
茶葉を高温になった和紙の上で何度もすべらせることによって、過剰水分の蒸発を促進するとともに色・艶を向上させることが出来ます。また茶葉の表面が滑らかになることによって防湿効果も生まれます。茶師は極力手使いを早く行うように心掛けます。
工程時間:45分
抱き火dakibi
摺り火の終わった時点で、すでに火入れ香気はかなり発揚されています。この香気を包熱によって更に高いものにするとともに、味の濃厚度にも磨きをかけていきます。火を止めるタイミングを見極めることがとても重要になります。
工程時間:45分